【Bunkamura ザ・ミュージアムで「アントニオ・ロペス展」】
2013年 06月 05日
あと10日ほどで終了なのですね。ギリギリセーフで間に合って良かったです。現代絵画には疎いというより、全く知らないのですが、ポスターの絵がマドリッドのグランビアだったので、ちょっと見てみたくなりました。
最初は写真の展示会かと思ったのですが、絵画でしたね^^;;
知らないのは私だけなのか、日本でも今まで結構あちらこちらで展示会があったようです。
びっくりしました。
日本人受けする画風なのかもしれませんね。
Bunkamura ザ・ミュージアム: アントニオ・ロペス展
ウィキペディア: アントニオ・ロペス・ガルシア
これはお嬢さんを描いた鉛筆画です。
写真のようにリアルに見えますが、こちらを見つめるまなざしに惹きつけられます。
家族は画家のモデルとして沢山登場します。
そして有名(らしい)グランヴィア(ホテルではないw)の絵です。
なんと7年もかけて描かれたそうですよ。
始まりが1974年!!
私がマドリッドには1回だけ行ったことがあります。
1974年です。
まだフランコ政権下でした。
その年から描き始めた絵だったのですね。
同じ眺めを私もきっと見ていただろう(見ていたに違いない)と思うと胸が熱くなります。
8月のマドリッドは暑かったですよ。
日中は外に出るのがおそろしいくらいでした。
ロペスはそんなマドリッドの早朝に出て行き絵を描きました。
夜明けから明るくなっていく途中のグレーの色彩をキャッチしたかったからだそうです。
セピア色の写真ではなくて、実際この色に見える時間帯があるのでしょうね。
いつもの街
いつもの眺め
朝だけがいつもと違う装いを見せてくれる
その時間帯だけをとらえるのに7年かかったのでしょうか?
中にはこういったごく普通の絵もありました。
油彩がほとんどですが、紙?に描いたり、板に描いたり、板にはったキャンバスに描いたりしています。
多分意味があるのでしょうね。
変わった構図だなと足を止めました。
普通こういう絵を描く時には、手前の地面を3分の1、遠い眺めを3分の2にしないでしょうか?
何もはえていない地面が3分の2を占めるというのが、結構衝撃的でした。
他の絵も空と地面が2等分のものが多かったです。
不思議な配分でした。
グランビアの絵だけでなく、どの絵も長い時間をかけて完成させるタイプだそうです。
未完成の絵もかかっていました^^;
冷蔵庫の絵やバスルームの絵便器の絵。
こういうのが現代的なんだろうなと思います。
ただ筆致がリアルなのが、ほかの現代絵画と少し違うんだろうか?とシロートはおもひました。
絵画だけでなく、素描、彫刻?彫像?も数々ありました。
そちらは興味がないので、スルーしちゃいました^^;
あとからじわじわくるタイプの絵なのか、やはり生で見てよかったと思います。
残り10日余りですが、機会がありましたら、是非文化村へ!!
ロペス展、行きたいのに未だ行けてません。
東京の西側って心理的距離がけっこう遠いです。
千葉のホキ美術館に代表される写実絵画は大好物なので
「グランビア」はなんとか見に行きたいと思います。
こんにちは、
あと10日余りですが、是非ご覧になって下さいませ。
筆のタッチまでよくわかりますし^^;
絵によって間近に寄れないものもありますが、
ポスターで見た時は写真か??と思ったのに、
実物を見るとさほど緻密な描き込みでもなくて、
やはり油絵なんだ~~(ひどい表現orz)と
変な感心の仕方をしてしまいました。
油絵なんですよ!!
是非ご覧になって下さいませ。