【大人の休日倶楽部パス旅】⑦小岩井農場ガイドツアー【2日目】
2015年 07月 05日
さて、集合場所の東口バスターミナルの1番乗り場。
どこなのかと思ったら、ホテル(フェザン)に一番近い乗り場でした。
チェックアウトをして、ホテルから出て、フェザンを横切り、所用時間約2分(笑)
都合の良い集合場所で大助かりです。
私共を十和田湖まで連れて行ってくれる びゅうバスは「八幡平号」です。
夫が「はちまんだいら」と読むので、
「いんや、はちまんだいらではなくて、「はちまんたい」だ!」と、幾度か訂正しました。
翌日私と同じように訂正している奥様がいて、心の中でいずこも同じと苦笑いをしましたw
八幡平に行く前に最初に寄るのは、雫石近くの「小岩井農場」です。
農場見学と自由昼食をこちらで済ませます。
HPです; 小岩井農場
ホテルの花
チェックアウト(といってもキーを返却するだけ)を済ませて、バスターミナルへと向かいます。
フェザンから外に出ると、すぐそこにバスが停まっていました。
探す必要ナシ!w
びゅうバスの定位置のようで、ちゃんと書いてありました。
東京行きのバスもここから出るのね。
前から4列ほどは、既にどなたかが荷物を置いていたので、その後ろに座りました。
この日は22人のお客さんだったそうです。
梅雨時の平日に22人も集まるのは、やはりパス旅期間だからでしょう。
1泊お世話になったホテルの正面を通り、
何の木なのか、名前を忘れました。花が咲きそうです。
栃の木かと思ったら、違うようです。
青空が見えて嬉しい遠足日和となりました。
遠足といっても、バスに乗るだけの旅です。
雫石川沿いに小岩井農場へと向かいます。
岩手山らしい、、、
小岩井農場に行く前に、田沢湖線の小岩井駅で農場のガイドさんを拾います。
牛模様の車が小岩井農場のものです。
ガイドさんが下りてきました。
髙山 勉さん
宮澤賢治の世界にあこがれ、岩手の大自然に魅せられ、はるばる静岡から移住し22年!
賢治さんの世界観たっぷりに小岩井農場を語ります。(HPより)
小岩井駅というからには、小岩井農場よりも後に出来たのね^^
小岩井農場エリアに入ってきました。
広大な土地の中には、道路も走っています。私道じゃなくて、国道とか県道だそうですよ。
農場に入ってまず最初に見えた建物は登録文化財。明治の建物です。
明治時代から事務所に使っていた「本部事務所」
勿論そのまま使っているのではなくて、屋根を直したりと補修しながら使っているそうです。
HPです: 小岩井農場の文化財
この辺りも明治から使っている建物のようです。
道路も並木もすべて、作ったものです。
この地は原野で木一本生えていなかった所で、今は立派な林になっている木も1本ずつ植えられたものだそうです。
昔は周りには何もなかったので、床屋さんもお店も全部農場内でまかなったそうです。
奥が購買部で手前が床屋さんだったとのこと。
大きくなるにつれ、郵便局や小学校も出来たそうです。
広い広いくさっぱら
さて、ガイドさんから、小岩井農場のなりたちについての説明がありました。
最初にここを農場にしようと思ったのは、長州ファイブの一人、鉄道王と呼ばれた井上勝です。
当時の県知事にこの地を案内されて、広い原野、何か使い道がないもんだろうか?
知事に勧められて、農場をつくることを思い立ちます。
出資者は三菱の岩崎弥之助保証人は小野義眞、3人の名前をとって「小岩井農場」と名付けられました。
牛小屋の屋根が見えてきました。
牛のエサになるデントコーンの畑がありました。
広大な農場をバスに乗ったままぐるぐる回ります。
4階建ての建物。これも文化財だそうです。
四階倉庫
1916(大正5)年建設。木造四階建、鉄板葺、下見板張り。飼料用穀物を乾燥するための倉庫。内部にはエレベーターが設置されており、四階から下の階へ降ろしながら、分別をした。当時の場長が欧州視察の際目にした倉庫をモデルに建設された。現在は主に一階を倉庫として使用している
(HPより)
農場主の井上勝は、普通の畑にするつもりでしたが、土地が火山灰土で畑には向かず、経営がうまく行きません。そこで岩崎久彌に農場経営を任せ、岩崎はここを酪農中心の農場に変えることにしました。それがうまく行き現在まで続いているそうです。
そこへ、巨大なトラクターがやってきました!!
観光用のまきば農場にも、ジョンディヤの大きなトラクターが飾ってありますが、目の前で見ると凄いわ~♪
さて、次は牛舎へと向かいます。
青い空の下に岩手山が見えました。
で、これは何かというと、
天然冷蔵庫!!
つまり氷室ですね。
昔はここの前に池があり、冬場にそこの氷を切り取って保管していたそうです。
ここも文化財です。
天然冷蔵庫
1905(明治38)年建設。小山を掘って作られた掘り抜き貯蔵庫。電気のない時代、製乳所(現在の乳業工場)の附属設備として、主に乳製品の冷蔵のために作られた。夏場は暑さでバターが溶けるのを防ぐため、庫内で瓶詰め作業を行った。1952(昭和27)年まで本格的に使用。
(HPより)
冷蔵庫としていた頃の写真。
さて、牛舎方面へと向かいます。
ここにも文化財がい~~~~っぱい!!
牧場らしい風景が見えてきました。
サイロがあります。
宮崎に口蹄疫が入ってきて大変でしたから、感染症には神経質になりますね。
ばい菌持っている人はきちゃだめ!!
バスを降りなければ、牧場の方々は外来者にも安心できるでしょう。
窓の外に見えるのは、明治のレンガ造りのサイロです。
これも文化財です。
あ!牛さん (*´▽`*)
ここにいるお母さん牛は出産待ちの妊婦さん牛だそうです。
優秀な母牛さんばかりが集まっているそうです。
広い野原。
のんびりと寝そべる牛さんたち。
時間が止まっているかのような眺めでした。
レンガ造りのサイロが見えました。
一号サイロ 二号サイロ
1907(明治40)年、1908(明治41)年建設。
レンガ製。青草を食べさせることができない冬場の家畜のエサを確保するため、「サイレージ」という発酵させたエサを作る施設。崩落防止のため下部をコンクリートで補強しているが、かつては基部までレンガだった。現存する日本最古のサイロといわれる。
(HPより)
右側の古い建物は四号牛舎のようです。
四号牛舎
1908(明治41)年建設。木造二階建、鉄板葺、下見板張り。一階は搾乳牛用の牛舎。かつては産室があったが、撤廃しスタンチョン設備を導入、搾乳専用に改築した。二階部分の柱には建築時の手斧(ちょうな)の削り跡が残る。板張りのサイロ(内部はコンクリート製)が特徴的。
三号牛舎
1935(昭和10)年建設。木造二階建、鉄板葺、下見板張り。一階は子牛用の牛舎、二階は乾牧草の倉庫。子牛は月齢ごとに群管理で飼養するためそれぞれ管理の仕方が異なり、また、かつては種牡牛の飼育用にも使用していたため、内部は多様な飼育室に分かれている。
たぶん三号牛舎かと思われます。
さて、明治の文化財を後にして、次に向かうのは、、
雫石はすぐ近くです。
去年は桜の花見の折に雫石にほど近い御所湖のほとりの旅館に1泊したのを、思い出します。
はい、この桜の木!!
小岩井農場の一本桜として有名なあの桜の初夏の姿です。
GWの頃満開になり、背景の雪を残した岩手山と共に名所となっています。
さて、この後は林業の見学です。
小岩井農場は酪農や最近では卵が有名ですが、明治のころから木を植えて、林や森も作っています。
赤松林が続きます。
これらも勿論植林された林です。
法正林といって、100年がかりで作られる林だそうです。
最初の植林は昭和39年だそうです。50年が過ぎました。
寒い処なので、50年たってもさほど太くなっていませんね。
これでちょうど半分。
あと50年植え続けるのかな?
さて一通りの見学を終え、観光客用のまきば園へと向かいます。
ガイドさんのわかりやすいお話を聞き、明治の頃から延々と続く努力と歴史に感動したのでした。
やはり、説明していただく方がHPを読むだけよりも、数段話が頭に残りますね。
有難うございました。
小岩井農場... その名はよく眼にしますが
お恥ずかしながら その歴史を知らなかったので 勉強になりました!
モーモー車... かわいい〜♪
たいらじゃなくてたいだ、って読むの?
美味しい牛乳とバタ-を食することになったのですね
私が見たのは紅葉だったので、新緑がまた美しい。
小岩井農場ではホームスパンの工房を見学した覚えがあるのですが
これから出てくるのかしら?
バスで一般が入れないところまでいけるっていいですね^^
何にも知らないわー私。恥💦。
牛さんものんびりできる環境ですね(^^)
小岩井農場に、三菱財閥さんが絡んでいるとは、こちらは驚きました。
何気なくスーパーなどでみかけていた小岩井さんの商品、こんな歴史
があるとは思いませんでした。これからは見方が変わります。
小岩井さんのバターすきで~~す
いい環境で牛さんたちも のんびり おいしミルクやバターおつくりになれるわけですにゃ!
小岩井農場の製品には、あちこちでお目にかかりますが、
農場は遠いのでなかなか訪ねる機会もありませんでした。
歴史も勉強して、よい機会でした^^
この農場もある種の歴史遺産ですよね (*'▽')
>はちまんたいだ 「だ」は余計ですので(大失敗)
括弧を付け加えました。
十和田八幡平国立公園の中のハチマンタイです^^;
火山灰地の荒野を長い年月かけて、広大な農場に仕立てた
努力は大変なものだっただろうと思いました。
昔ここを訪ねた両親が、何もない所だったという感想でしたが、
ホント、広くて広くて、野原と林ばかりの何もない所
というのもある種事実ではありました(爆)
紅葉シーズンも綺麗でしょうね~
ガイドさんたちが次は是非紅葉の時に来て下さいね
と、言っていました!(おひとりは2月の雪の時に!と勧めていましたが、
それはチョット、、www)
東北の紅葉は素晴らしいでしょうね~~~
>ホームスパン この後食事をして、ぐるっと回っただけですので
存じませんでした。観光客用の広場も半分しか見ていないのが
地図でわかった次第です、、、トホホ
私も何にもしらなかったです~~~!!!
名前が頭文字の寄せ集めというのを知っていた位で、
こんなに広いところで、木の1本1本から植えたというのに
驚いてばかりでした。
明治からの長い歴史持ちの農場で、
色々説明を受けると、驚くことばかりでした。
明治時代の建物をそのまままだ使っていますし、
歴史遺産になりそうなものばかり←そんなのに登録されると
迷惑でしょうがwww
ガイドさんは、宮沢賢治のファンで、その縁で最初にこちらを
訪ね、そのまま居ついてしまったそうですよ。
宮沢賢治ゆかりの場所もいくつかあるようです。
とにかく、広くて、母牛さんものんびりモーモーしていますから
美味しいお乳が出ることでしょうね (*´▽`*)
小岩井農場はBBQしか覚えてないかも。
>ハチマンダイラ 普通はそうですよね。私はどうして知っているのかと
疑問に思って小学生時代を思い起こしました(大笑)
日本平も富士山の見える時は良い眺めでしょうね。
一度行ってみたいです。
>BBQ 空腹だったら行ったのですが、、、ww
小岩井農場 ぜひとも行かなくては・・・(笑)
広いのですね~~驚きました。
1本桜は ひっとして朝ドラで有名になった木ですか?
間違っていたら恥ずかしいのですが・・。
宮澤賢治 ほとんど読んでいませんのでその宿題もしなくては・・(笑)
コメント有難うございます。
別に早い者勝ちではありませんので(笑)ごゆっくり
どうぞ~💛
この日だけ、この場所だけはいいお天気だったので、
幸いでした。やはり緑の草原には、青い空がよく合いますね。
一本桜はNHKのドラマ?朝ドラ?に出てからすっかり有名になり
観光箇所になったそうです。yasukonさんのご記憶通りだと思います。
>宮沢賢治 私もところどころしか知りません。
盛岡には記念館がありました。