【歓びを歌にのせて(As it is in Heaven)】
2006年 01月 10日
「公式サイト」
このスウェーデン映画は去年のアカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた作品です。
「コーラス」もそうなので、去年はコーラス物が2本も揃ったのだと驚きました。私はよく知らないのですが監督は知る人ぞ知るケイ・ポラックです。パルメ首相の暗殺事件以来映画から遠ざかっていたのが久し振りにメガホンを取った感動巨編でした。
「コーラス」は愛に恵まれない少年達の物語ですが、こちらは大の大人のコーラスです。同じコ-ラスが主題でも全然、全く、まるで違うものでした。もう、大人なので(?)私はこちらのコーラス映画の方が気に入りました。
ストーリー・キャストなどは上のピンク字のサイトをご参考になさって下さい。
とにかく、印象に残るのが、DVで夫にいつも痛めつけられている可哀そうなガブリエラが歌う歌です。事情を知るダニエルが声の美しいガブリエラのために作った曲です。
「歓びを歌にのせて(ガブリエラの歌)」
私の人生は今こそ私のもの 自分を見失ったことはない
この世に生きるのはつかの間だけど 今までそれは胸の奥で眠ってた
希望にすがってここまで歩んできた チャンスに恵まれない人生だったけど
私に欠けたもの、そして得たもの 生きたいという意志が私を支えてくれた
それが私の選んだ生きる道 今の私が望むのは自分の幸せ
言葉を超えたものを信じつづけて 本当の自分に立ち戻って
天国は見つからなかったけど 何にも負けず強く、そして自由に
ほんの少しだけそれを垣間見た 夜の暗闇から光が生まれるように
生きてる歓びを心から感じたい ここまでたどり着いた私
私に残されたこれからの日々..... そう、私の人生は私のもの
自分の思うままに生きていこう 探し求めていたまぼろしの天国
それは近くにある、どこか近くに
生きてる喜びを心から感じたい
私はそれに値すると誇れる人間だから
私はこう感じたい、「私は自分の人生を生きた!」と
暴力的な夫に押さえつけられた毎日を送るガブリエラは引っ込み思案で、とても人前で一人でなんて歌えないと言います。それを回りのみんなで応援して、ガブリエラは見事にステージをこなすのです。メロディーがとても綺麗なので、ガブリエラの熱唱の上にこの歌詞を読んでいると涙がボロボロこぼれました。エンディングにもこの歌が流れますが、誰も席を立つ人はいませんでした。
音楽に触れることで心が解放され、どんどん変わっていく人の姿を見るのは本当に感動的でした。初春第2作も名画でした。
幸い、映画は毎日1000円で観られる特典があるので(エッヘン!)→年齢の順番が巡ってきましたから・・・な~んだって?
もっともっと観たいのですがなかなか・・・
この映画はとてもよかったです。
夜横になると、歌や場面がフラッシュバックのように甦りました。
骨太の力強いよく出来た映画でしたね~、、、、。
もし機会がおありでしたら、是非DVDで、でもどうぞご覧になって下さい。
音楽の力というものを感じさせてくれる映画です。
そちらでDVDですと、英語だけですよね~。聞こえるのも見えるのも。
私もその条件ですと寝てしまいそうです。
暗い所でみるしかないという条件ですと集中できるし、印象もやはり違うようです。
スウェーデン映画は可愛い可愛いロッタちゃん以来でしたが、本当に良かったです。