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【元町中華街駅の馬太傳】

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みなとみらい線元町中華街駅の山下公園方面出口の壁に明治訳のマタイ伝を発見しました!!
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こちらはヘボン式ローマ字で有名なヘボン博士です。
ヘボン博士は英和だか和英辞典を編纂されたようです(うろ覚え)
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地上に出るとただ今絶賛開催中のトリエンナーレの旗が目に止まりました。
トリは3なので(ビは2)、3年置きに横浜で開かれる美術展です。
毎回場所が変わるのが特徴?

6年前の横浜トリエンナーレ; お散歩アルバム




シュナママさんがいつだったかマタイによる福音書の引用をされた時に、博識の狸田所長さんが文語の聖書を紹介されました。

いくら年寄りの私でも文語には馴染みがありません。せいぜい賀川豊彦訳の

『野の百合を見よ ソロモンの栄華の極だに

  その装 この花の一つに及ざりき』



と書かれたカード(教会学校に行くと聖書の言葉を書いた小さなカードが貰えました。今でも銀座の教文館にはあるかも)にあったこの言葉が文語だったので珍しくて印象に残っている程度です。
今は便利な時代でぐぐれば何でも手に入ります。1917年から1954年まで使われた大正文語訳の聖書がありました。マタイは馬太なのですね!!

以下は文語のマタイ伝第六章の引用です。文語の響きは詩的で実に美しいと思います。
その語口語訳が使われるようになり、共同訳、新共同訳へと聖書も進化?していますが、わかりやすくなればなるほど文学的ではなくなるような気もします。


               ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

馬太06:26 空の鳥を見よ、播かず、刈らず、倉に収めず、然るに汝らの天の父は、これを養ひたまふ。汝らは之よりも遥に優るる者ならずや。

馬太06:27 汝らの中たれか思ひ煩ひて身の長一尺を加へ得んや。

馬太06:28 又なにゆゑ衣のことを思ひ煩ふや。野の百合は如何にして育つかを思へ、勞せず、紡がざるなり。

馬太06:29 されど我なんぢらに告ぐ、榮華を極めたるソロモンだに、その服装この花の一つにも及かざりき。

馬太06:30 今日ありて明日、爐に投げ入れらるる野の草をも、神はかく装ひ給へば、まして汝らをや、ああ信仰うすき者よ。

馬太06:31 さらば何を食ひ、何を飮み、何を著んとて思ひ煩ふな。

馬太06:32 是みな異邦人の切に求むる所なり。汝らの天の父は凡てこれらの物の汝らに必要なるを知り給ふなり。

馬太06:33 まづ神の國と神の義とを求めよ、さらば凡てこれらの物は汝らに加へらるべし。

馬太06:34 この故に明日のことを思ひ煩ふな、明日は明日みづから思ひ煩はん。一日の苦勞は一日にて足れり。

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【追記】
博識の狸田所長がトップ壁絵?の明治訳の馬太傳6章26節を教えて下さいました。漢字は所長が読みやすいように直して下さったそうです。

なんぢら天空(そら)の鳥を見よ 蒔くことなく刈ることを為(せ)ず倉に蓄(たくわ)ふることなし しかるに璽曹(なんぢら)の天の父はこれを養ひ給へり 璽曹之(これ)よりも大(おほい)に勝(すぐ)るる者ならずや

               ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

>さらば何を食ひ、何を飮み、何を著んとて思ひ煩ふな
>一日の苦勞は一日にて足れり。

何ていい言葉でしょう。

とはいえ、3月11日を境に、思い煩わずに暮らせる日は来なくなりました。イエスキリストの古き時代にはまさかこんな世の中になるとは想像だにつかなかったことでしょう。

とにかく、日々思い煩うことばかりの信仰薄き小人の私です。

鳥や花だったらどんなに良かったでしょうね。
Commented by marunyanpekenyan at 2011-08-27 15:28
マタイ伝ですかぁ~
酒にゃママと同じ学校に学んだけど
マタイ伝といえば
  この間水溜りを またいでん
しか思い浮かばず、、、爆;
Commented by genova1991 at 2011-08-27 16:04
☆ままにゃさま
きゃはは^^*

このあいだみずたまりを マタイ伝 

大喜び!!
Commented by geruka at 2011-08-27 16:52
明治にこんな美しい文章の聖書があったんですね
聖書 信仰なく 読み始めて疲れて
神様には巡り会えません
でも素敵な言葉
もう一度読んでみようかな
Commented by tanukidaponta at 2011-08-27 17:58
>みなとみらい線元町中華街駅の山下公園方面出口の壁に明治訳のマタイ伝を発見しました!!

おおっ!
さすがにこれは、見たこと無いポン...
が、どうもこのまま明治14年の新約聖書として使われているみたいポン

>ヘボン博士は英和だか和英辞典を編纂されたようです(うろ覚え)

和英英和語林集成という本を出しているポン
(和英、英和両方ポン)
日本語では、平文先生となっているポンで、ちと笑えるポン~~

Commented by tanukidaponta at 2011-08-27 18:13
その、明治14年米国聖書会社の馬太伝6章26節を紹介するポン
原文は、旧字体、かつ、変体がなを使っているポンで、非常に読みにくいポンで、狸田が新字体+ひらがなで紹介するポン

なんぢら天空(そら)の鳥を見よ 蒔くことなく刈ることを為(せ)ず倉に蓄(たくわ)ふることなし しかるに璽曹(なんぢら)の天の父はこれを養ひ給へり 璽曹之(これ)よりも大(おほい)に勝(すぐ)るる者ならずや

Commented by genova1991 at 2011-08-29 17:23
☆gerukaさま
私が書きだしたのは大正訳ですが、格調高いですよね^^
(明治訳になると読みこなすだけで大変なようです、、、)
是非文語の聖書を!!
文学作品を読む気分になれて、読書がはかどるかもしれません!!
Commented by genova1991 at 2011-08-29 17:25
☆狸田所長さま
博識の所長さんをしのいだ駅の壁!!^^;
マタイを馬太と書くのだと知ったばかりでしたので、
目が止まりパシャ!!

肝心の文章の方はちんぷんかんぷんでしたので
パスしました^^;;;

>平文 あは^^; そういう漢字だったのですか~~
明治の頃はカナではなく何でも漢字をあてたのでしょうね。
ちうごく風ですね。
Commented by genova1991 at 2011-08-29 17:26
☆狸田所長さまagain
さすがさすがさすが!!!
明治訳を有難うございます!!
折角ですので追記させていただきました。

大正よりもさらに格調高いようですが、
高過ぎて本文が読めないのだろうなと想像しました^^;;;
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by genova1991 | 2011-08-27 15:32 | ・・横浜・元町 | Trackback | Comments(8)

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