1月4日(火)【荊(いばら)の城】
2005年 01月 04日
<荊の城(Fingersimith)>
昨夜から読み始めたサラ・ウォーターズの「荊の城」上・下が面白くて読書・昼寝三昧のお気楽な私の仕事始めとなりました。顰蹙ものですね・・・
しかし、文春2位にはいるだけあって、実に面白かったです。「半身」の方は「このミス」1位だそうで、実力派登場なのでしょうか?Sarah WatersのHPです私だけが知らなかったのか??
舞台はヴィクトリアン・ロンドンの場末。掏りや泥棒が跋扈するあたりです。
「ウ~ム、ディッケンズですね。オリヴァー・ツイストを思い出しますなぁ~」とひとり思っていたら、最初のページに「オリヴァー・ツイスト」の名前が出てくるではありませんか。どうも、作者自身そのおつもりのようです。今から思えば子どもの頃は「二都物語」や「オリヴァー・ツイスト」を喜んで読んだものですが、すっかり忘れてしまいました。私の読書って何だったのか・・読んだ本の題名を覚えていればマシな方です。情けなや~・・・・ディッケンズといえば、クリスマス・キャロルですが、最近クリスマスにこのお話のTVを見かけなくなりました。三文オペラもこの時代でしょうか、読んでいるうちに登場人物の名前が出てきました。マックザナイフか~大昔西田敏行(まだ無名の頃です)が三波春夫スタイルの狂言回し役で出演した「三文オペラ」をパルコで見て、楽しかったのを思い出します。
イギリス人が読むと宮部みゆきの捕り物帳のような感じがするのでしょうか・・??
私も時代物は嫌いではないので、フムフム読み進むうちに、こりゃなんだぁ~!!に段々なって参りました。乞食王子のような、とりかえばや物語のようなと思っていたら、さにあらず一転二転三転と話がぐるぐる変わっていくではありませんか。
実に面白かったです。話の展開は「ダヴィンチ・コード」よりずっと面白い!ダヴィンチ・コードは薀蓄が面白いので、筋はさほどではありませんが、こちらは文句ナシに面白いです。上下巻が苦にならず一気読み。
高村薫さんのように重くはありませんが、ただ単純に面白いだけ、というのも気分がさっぱりして良いものだと思った火曜日でした。
Counter: 610, today: 10, yesterday: 45 顦 † ̾顦(Sarah Waters) blogmap|ϤƤ|֥�bk1|Google ǯ1966ǯ пϡNeyland, Pembrokeshireʥڥ֥�, the United Kingdomʥꥹ...... more
ダヴィンチコード、挫折寸前(まだあきらめてないけど)の私でも大丈夫かな?
天童荒太の家族狩りも止まったままはや。。。???
通販生活で未読本読破欲を刺激するという「サピエンス」を買おうかと真剣に考えています。^^
私は読めそうにないものは買わない借りない主義なので、(だから同じ作者に偏りがちですが)読み始めると斜め読みでも最後までいっちゃいます。どうしようもない時は最後を先に読んで戻ったりします。
でも、こちらはダヴィンチコードよりはずっと早く読めました。
多少いかがわしくて妖しいところがあるせいでしょうか??