3月13日(日)【春の雪・アンチゴーヌ】
2005年 03月 13日

「春の雪」か。佐久間良子だったかしら・・・
冬のコートを又着込んで浜松町で降りました。
世界貿易センタービルも随分小さなビルに見えます。日本一の高さを誇ったのが信じられない21世紀。後ろに東京タワーがかわいらしく姿をのぞかせています。左手に芝離宮恩賜庭園、帰りに寄ってみようかしら。。。

とことこ歩いて行く先は四季劇場?
もうすぐ始まるのか大勢の人が目指しているようです。
今は何を上演しているのでしょうか?
春劇場の方はず~~っと「ライオンキング」をやっています。
ここを素通りしてもう少し進むと、ありました。

今日の行き先はこの小さな劇場です。
去年か一昨年できたばかりの「自由劇場」
四季のストレートプレイ専門の劇場です。
映画だけではつまらないなぁ~と、ある日ふと思いました。
バレエも見てみたいけれどチケットを手に入れるのが大変なようです。
思い出したのが「アンチゴーヌ」
これ、見ていないし、JRの駅でチケットが買えるからベンリ。
というわけで、寒い寒い寒い3月の日曜日にはるばる上京しました。
何年ぶりどころか、何十年ぶりになります。
ミュージカルばっかりやっているので、すっかりお見限りだった四季のお芝居ですが、自由劇場が出来たお陰で私も復活です。
最後に見たのが市村さんの「エクウス」だったから、若い人なんか生まれていない頃。本当は市村さんと鹿賀丈志の「デモクラシー」を見たかったけれど土日は売り切れ。再演しないかなぁ~
この2人の「ジーザスクライストスーパースター」を見たのが初めての四季のミュージカルでした。それっきり。2人共すっかり正真正銘のおじさんになってしまって、私もどこから見ても大おあばさんだ。あ~あ・・・・・・・・・・
実のところ真面目な演劇は苦手ですが、日下武史が元気なうちに見ておいた方が悔いが残らないかな、という気持ちが半分。髪の毛がまっ白になってしまって、過ぎた時間の長さを感じますが声もしっかりしていて、とても70代(多分)とは思えない確かさです。
がら空きかと思いきやほとんど満員でした。
舞台装置はシンプルすっきり。
衣装もなかなか印象的。
時代にこだわらないようで、数年前にフランスで上演された時は背広姿だったそうですが、今回はギリシャを思わせるようなまともな衣装です。
しかし1幕劇の休憩なしで、見続けるのが少々辛かった。
休み時間が欲しかった私。
演じる人もきついだろうなと思います。
ストーリーはオイディプス王の末娘アンティゴネーのその後の物語です。
アヌイのものの中では最高傑作とされているとか。
休憩なしで2時間超の長さがあまり長く感じられない凝縮したお芝居でした。
寝ちゃうんじゃないかと心配でしたが、ほとんどお目々パッチリで見たから偉かった私。
小さい劇場なので寝てしまうと舞台の人にわかるのでは?という危惧に、役者さんと視線が合いそうで思わず姿勢を正し、お行儀良く見てました。
ティーンエイジャーに戻ったような懐かしい時間を過ごすことが出来てとても幸せでした。「オンディーヌ」も見たいなぁ~「スルース」も見たいなぁ~浅利さんもおトシだし、今のうちかな。
ミュージカルも楽しいけれど私はやっぱりお芝居だな、、と思った春の雪の日曜日でした。
シヤワセ。
いいなあ。。。寒くても頑張る価値のあるおでかけです!
事前に予約しなければならないお出かけはなんだか億劫で
なかなか実現できませんが、これからは私もいろいろなものを
見たいと思います。がんばろ~^^
非日常の世界もたまにはいいものですよ~~♪