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【軽井沢タリアセンと軽井沢高原文庫の「なだいなだ展」】

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タリアセンに来た第一の目的は、なだいなださんの文学展示会でした。
軽井沢高原文庫は斎藤由香さんのエッセイにも時折出てきて、以前から一度訪ねてみたいと思っていたので、ちょうど良い機会だったのです。何かないと、なかなか思い切っては出かけられませんからね。


HPです: 軽井沢タリアセン

HPです: 軽井沢高原文庫などの施設

タリアセンというのは、南軽井沢の人工湖塩沢湖畔に作られたレジャー施設です。
子供の遊び場もありましたが、どちらかというと、のんびり自然を楽しみたい大人向きかな?

軽井沢は熊も出ますから、こういう所の方が少しは安全安心??



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軽井沢高原文庫
明治・大正・昭和・平成と続く軽井沢ゆかりの文学者たちの歴史。

日本の中の西洋であった軽井沢は、この一世紀余、高原の避暑地・別荘地として数多くの作家・詩人たちに愛され、同時に数多くの文学作品の舞台となってきました。軽井沢高原文庫は、そうした軽井沢の豊かな文学世界を体験していただくために、浅間山の眺望のすばらしい塩沢湖畔に昭和60年8月に開館しました。

敷地内には堀辰雄が愛した山荘を旧軽井沢から移築し、内部を公開しているほか、有島武郎が情死した別荘"浄月庵"、野上弥生子書斎などを移築し、別荘の様子をご覧いただいていま)す。
また前庭に立原道造"詩碑"が、裏庭に中村真一郎文学碑が 建立されています。
(HPより)

なだいなださんの展示会は、ご家族から提供された、写真や、自筆の原稿・手紙、外国からの絵葉書、蔵書やレコードなど、貴重な品が沢山展示してありました。

なだいなださんは、麻布中学幼年学校から、慶應の医学部を卒業された精神科のドクターでエッセイでもよく知られた方です。テレビにもなった「パパのおくりもの」(4人のお嬢さんたちの成長記録)「娘の学校」シリーズ(その後のお嬢さんたち)は、私も高校生大学生時分に楽しく拝読しました。慶應の医局でドクトルマンボウこと北杜夫さんとご一緒だったり、アル中の専門なので、久里浜で加賀乙彦さんと近かったりしたそうです(近いというのは、加賀さんは久里浜の少年院の方なので)加賀乙彦さんは、現在ここの文学館の館長をされています。

奥様はパリに留学された時に知り合われたルネ・ラガッシュさんで、私共が学生の頃はラジオの中級フランス語講座でおなじみでした。一橋などでフランス語を教えていらっしゃいました。

後年は鎌倉に住まわれて「老人党」の旗上げをされたり、北鎌倉の台峰の開発反対運動などでも活躍されました。

沢山の展示物を拝見して、一番印象に残ったのは、几帳面かつ、わかりやすい「字」
う~~~む、、、
父上はこんなにもわかりやすい字を書かれたのに、お嬢さん!!
(読めなくて、暗号解読ばりに首をひねったのが昨日のことのよう。自虐的に母上にもあなたの字は乱雑過ぎて読めないと叱られた話もありました)
なだいなだ(nada y nada なんにもないの意味)さんのお嬢さんに翻訳をお願いし、清書を私がタイピングすることがよくあり、解読が難しくて首ばかりひねっていたのです^^;;;
後ろにまで回りそうだったわwww


父上の字が綺麗(達筆というのではなく、読みやすい)なのには驚嘆するほかありませんでした。
もっともお嬢さんのフランス語の筆記体で慣れたせいか、パリのカフェだのレストランの手書きメニューを見てもち~~~~っとも驚かなかった私もいます(笑)

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高原文庫の裏口からお庭に出ると、庭先に堀辰雄の山荘が保存してあります。
去年はアニメのおかげで「風立ちぬ」を思い出した、あの、堀辰雄です。
軽井沢は避暑地なので、大勢の文人が夏を過ごした地でもありました。
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表側の庭先には、野上弥生子の書斎も保存してあります。
ちょっとした、軽井沢明治村というのか、大正村というのか、昭和村の雰囲気。
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前の道路を隔てて、情死した有島武郎の別荘もあります。
2階は記念館で、1階はティールームになっています。

以前鎌倉文学館で有島三兄弟の展示会がありました。
その折にウィキペディアで検索したところ、実に詳しく、この山荘で心中した記載があり、忘れられません。そこでお茶をするだなんて、う~~~む、、、、ちょっと怖

ひと月も発見されず、見つかった時は腐乱死体で家の外側まで蛆虫で覆われていたとかなんとか。
ぎゃぁ~~~!!!

心中をする時は、永遠に見つからないか、すぐに見つかるかのどちらかじゃないと、困るなと思いました。
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その現場でコーヒーとチョコケーキ(大笑)
ティールームの名前は一房の葡萄です。
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この建物のすぐ前に、町内循環バスのバス停があります。
夏場だけ、直行の西武バスもありますが、もう終わってしまっていて、これしか利用できません。
結局来る時はタクシーに乗りましたが、このバスの時間帯で移動しても、大丈夫だったなと後からわかりました。
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折角ここまで来ましたから、タリアセンの中にも入ります。
共通入場券1500円也を購入したので、文学館見学の後はタリアセンでの~~~んびり、初秋の散策を楽しみました。
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川を度り(向こうの山は浅間山?)
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はい、タリアセンです。
平日なので、が~~らがら。余裕のがらすきでした^^
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地図はところどころに掲示してあり、湖の周りを歩けばもとに戻れますから、迷うことはありませんでした。
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ギャーギャーと何やら鴨の鳴き声が賑やかなので、声のする方へと向かいました。
Commented by jiroemon0310 at 2014-10-01 19:56
軽井沢・・・

今は深まる秋で暖炉が要る季節でしょうねw
お気に入りの場所で飲む珈琲は格別w

今日の市川は朝、気温が若干高いものの日差しが全くない雨交じりの曇天・・・
こちらでもそろそろ羽織るものを考えないと風邪をひきそうな・・・
今日何度もくしゃみの治郎右衛門です(苦笑)(^_-)-☆
Commented by marunyanpekenyan at 2014-10-02 12:37
秋が深まってるのですね
軽井沢避暑地のイメージですが
文学も なんだ、、、。
Commented by genova1991 at 2014-10-02 19:31
☆治郎右衛門さま
2週間前で秋本番でしたから、
10月に入ると冬間近の軽井沢かもしれませんね。
冬場は行きたくないです(大笑)
>お気に入りの場所 治郎右衛門さんの、お庭カフェで飲むコーヒーは最高でしょうが、
心中事件のあった別荘で飲むコーヒーは怖いですwww
Commented by genova1991 at 2014-10-02 19:32
☆ままにゃさま
軽井沢は山の中?なのか、青森県よりも
寒くて震えました、、
夏に行く所ですえ^^
>文学 昔の文士は夏に避暑したようです^^
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by genova1991 | 2014-10-01 18:56 | ・・甲信越 | Trackback | Comments(4)

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