【ケイト・ウィンスレットが美しい「ヴェルサイユの宮廷庭師」】
2016年 02月 06日
公式サイトです: ヴェルサイユの宮廷庭師
去年の秋に渋谷のBUNKAMURA ル・シネマで上映していて、見に行きたいな~と思いながらも渋谷まで出るのが面倒ではずしてしまった映画です。偶然港南台シネサロンでの上映を知り、港南台だったら乗り換えは面倒でも近いから楽勝!!と、出向きました。帰りが楽勝じゃなかったけれど、こじんまりとしたなかなか良い映画館でした。シネコンじゃない映画館は久しぶりです。お値段もシニア1000円だったから嬉しい(*´▽`*)席も自由席で、指定席ではない映画館なんて、何年ぶりだろう?
太陽王ルイ14世がヴェルサイユ宮殿を作る頃の物語です。
パリやヴェルサイユが舞台なのに、何故か英語なのが、違和感ありありでしたが、
目をつぶるというか、耳をふさぐ?wwww
監督自身がルイ14世を演じていますが、なかなか貫禄があり、いい男っぷりで良かったです。
この時代の上流男性はかつら着用なので、しょっちゅう被ったり脱いだりと面倒そうでした。
頭もむれちゃうわよね。
流行っておかしなものが多いですね。
きっかけは何だったのでしょう?
ハゲのいやな王様でもいたのかしらん?
ヴェルサイユ宮殿のあのフランス庭園はル・ノートル(お菓子屋じゃないよ)の作出として有名です。
というか、フランス式庭園を完成させたのが、アンドレ・ル・ノートルだそうです。
映画はその庭園造園に際し、女性の庭師が協力したというストーリーになっています。
でも、あの時代に女性の庭師なんて、本当にいたのでしょうか?
力仕事だし、長いスカートの裾を翻して出来る仕事とも思えません。
まあね。おとぎ話だと思えばいいのかな?
でも、ヒロインのマダム・ドゥ・バラ役のケイト・ウィンスレットはとても綺麗な女優さんですし、目の保養にはなりました。
バラを持っているのが、マダム・ド・バラで、隣の斜めリボンをかけた女性はルイ14世の愛人モンテスパン夫人です。寵愛されていたのですが、マントノン夫人にその座を奪われてしまいます。ルイ14世は正妻のスペイン王女を亡くした後マントノン夫人と秘密結婚をしたと言われています。映画でもマダム・ド・バラが再婚をそそのかす?秘密結婚を勧める場面がありました。
ルイ14世のお母さんはアンヌ・ドートリッシュ(オーストリアのアンヌ)と呼ばれていますが、スペインの王女です。スペインのハプスブルグ家の王女なので、ドートリッシュがつくようです。知らなくてびっくりしました。母親も妻もスペイン王女でしたが、濃い血はちょっとねと言っていました。そのスペインの血を利用して、孫をスペイン王に押し込むしたたかさ。
以前フランコ政権時にマドリードの王宮を見学した時に、ルイ14世の肖像画がかかっていてびっくりしたのを思い出します。でも、考えてみるとご先祖さまなのだから当然なのですね。
庭師なんて題名だから、作庭の苦労話でも出てくるのかと思ったら、ちょっとは出てきますが、それよりも基本はラブストーリーで、寂しい男女の恋物語がテーマのようでした。
見目麗しい男女なので、その点は見ていても問題ナシでした(笑)
衣裳を見るだけでも結構楽しかったので、随分遅くはなりましたが、見られて良かったです。