【上越・高田うろうろ】⑯ 瞽女ミュージアム高田 で旅を終わる
2017年 09月 24日
今井染物屋の見学を終えて、駅に戻る前にその前に通った「瞽女ミュージアム高田」にも入ってみることにしました。
そもそも夫は「瞽女」が読めません。
「ごぜ と読むのよ。目の見えない女性の旅芸人さんのことよ。
聞いたことない?」
「初めて聞いた。読み方すら知らなかった」とのことで、
私がなんとなく知っているのは、「はなれ瞽女おりん」という映画が有名だったせいかもしれません。
見てはいませんが、当時話題になった映画だと思います。
サイトです: 「瞽女ミュージアム高田」
500円支払い、中も見せていただきました。
展示品は瞽女さんたちの生活に関心をもって描き続けた、斎藤真一さんの原画などが主なものでした。
建物も文化財に登録されている高田の古いおうちです。
ここも管理はNPO法人だそうです。
この急な階段を瞽女さんたちは、たったと駆け上がり、駆け下りたそうで、驚くばかりでした。
係の方の親切な説明に、ありし日の瞽女さんたちの毎日の生活の様子がよくわかりました。
今ではもう存在しない職業だそうで、昔の福祉のない時代に目の不自由な女性が按摩になるか瞽女になるか、若いうちに決めて親亡き後も暮らしていけるようにと修行に励んだのだそうです。
夫に言わせると、うら若き乙女が親元を離れて女性だけの間で修行を積むだなんて、可哀相。
楽しい若い時を捨てなくてはいけないなんて、可哀相
と主張します。でも、今の時代ならともかく、大金持ちの家にでも生まれたならいいけれど、目が見えなくて生活していくのは、並大抵の苦労ではなかったでしょう。
そういう時代にこの仲間に入れば食べていける、人様に喜んでもらえる、というのは、1つの確かな道だったと思います。
1年中ほとんど旅に明け暮れ、田舎の町や村を訪ねては門付け(家の前で歌を歌ったりすること)をして喜ばれ、夜は大きなおうちに人を集めて演奏するという毎日だったそうです。
泊まる家は決まっていて、土地の庄屋さんとかなんとか、そういった名士が無料で泊めてくれるのだそうです。後お寺など。
昔は何の楽しみもなかったから、年に1度三味線や歌を聞かせてくれるアミューズメントはこの上ない楽しみだったのでしょう。瞽女さんたちは大歓迎されたそうです。
東京12チャンネル制作、大島渚のプロデュース(だったかな?)の貴重な高田の最後の瞽女さんのドキュメンタリーも見せていただき、大変勉強になりました。
土日だけのオープンが多いので、幸い土曜日だったから古い町家も見学でき、瞽女さんのお話も聞けて本当に良かったです。平日だったらどんなにつまらないことでしょう。
帰り道のお寺
高田小町の前を通り、ホテルへ向かいました。
預けた荷物をもらって駅へと行きます。
荷物を引きずりながら、朝食をとったアレグロの前を通りました。
歩道の端にある、これって、雪が溶けたときに水が流れるようにするものでしょうか?
それとも蓋を開けて、雪を落とすのかしら??
可愛いにゃんこ発見
駅前に着きました
ユニークなスタイルの駅です。
工事中の場所に立っている雪人形が可愛い~!
駅前のサークルの中はこんな風になっていました。
公園なのかしら?
夫にいわせると、噴水でも上がるんじゃないの?
う~~む、、???
はい、サークルなしの駅舎の画像です。これ1枚(笑)
ニューデイズで飲み物やおやつを買い、ホームに入りました。
立派な駅ですね。
特急も停まるから長いホームなのか、昔の名残で長いのか、とにかく立派な駅でした。
2つ乗って上越妙高で、北陸新幹線に乗り換えます。
高校生の乗客が多かったです。お昼までって試験期間だったのかしら?
新幹線の高架が見えました。もうすぐ駅です。
上越の山並み
乗って来た妙高高原行き
反対方向に行く直江津行き
えちごトキめき鉄道から新幹線に乗り換えます
こじんまりとした改札でした。
軽井沢にとまらないはくたかでした。長野からはあさまも出ているので、そういうはくたかもアリなのですね。
特になにも無い駅なので、下りるお客さんなんていないだろうと思ったのが大間違いでした。
クラブツーリズムのツアーの車両にあたり、ぞろぞろ、ぞろぞろぞろぞろ、いつまでも下りてきて乗れません(笑)こんな処で下りて、何処に行くのだろうか??
らちが明かないので、隣のドアからちゃっかり乗り込む私。
どんくさい夫はクラブツーリズムが下り終わるまで待っているものだから、ヒーヒー言ってました。
「ドアが閉まります!なんていうから、慌てたよ。いつの間に乗ってたの?」
団体さんが下りたので、が~らがらのがーらはくたか
曇りがちの山並みを眺めながら東京へと向かいました。
高田駅のニューデイズで買ったパンを取り出す夫
半分ちょうだいね~
と、ちぎりとるワタシ
ふわふわのパンで、中にマーガリンが挟まっていました。
昭和の味がしました。