【日活の文芸作品「あした来る人」】1955年
2020年 12月 05日
原作 井上靖
まだ裕次郎が出てくる前の日活で、普通の文芸作品です。
原作が「氷壁」の井上靖で、そういえば三島の井上靖文学館を訪ねたことを思い出しました。クレマチスの丘にあります。
とにかく出てくる皆さんがお若くて、三國連太郎も若い時はこんなにハンサムだったのかと目を見張りましたし、月丘夢路もお美しいですし、懐かしい役者さんばかり出てくるのでほぉ〜〜っと見惚れました。小沢昭二に小沢栄太郎(当時は小沢栄)、事件記者の人(笑)などなど、、昭和も30年あたりですと出てくる役者さんが私にもお馴染みですが、若い!でも、山村聰って最初からロマンスグレーだったの⁉️当時はまだ45歳なのにね。大阪の経済界の重鎮役で、関西弁を喋るのにもびっくりして、ググると一高に行くまでは関西だったのね。納得しました。
で、ストーリーはどうでもよくて、ロケ地ね😅
植物園がどこなのかと思ったら小石川だそうです。東京ドームホテルから眺めたことはあちますが、まだ行ったことがなくて残念。
見覚えのあるような外の眺めのホテルは帝国ホテルかと思いきや、日活ホテルとなっています。今は何なのかと思えば、ペニンシュラだそうですよ‼️
へぇ〜〜
建設中から見ていましたが、以前のパークビルとなっていて、その前が日活ホテルだったとは知りませんでした。当時をご存知の方ですと、ロビー風景なんぞが懐かしいのだろうなと思いましたが、かなりの高齢者かもね、、
大阪の場面では適塾と思しき建物がチラリズム。北浜の証券会社を訪ねるシーンなのでおそらく適塾なのでしょう。
京都は歌舞練場が見えるのですが、先斗町?木屋町?でした。鴨川をどりですね。
あと、芦屋のお屋敷町などなど
65年前の落ち着いた日本の街々が垣間見られて楽しかったです。
鹿島槍に登る話が出てきますが、駅は信濃大町だそうで、乗り物は蒸気機関車でございます。昭和30年ですと、まだまだシュポシュポと煙を吐く乗り物があちらこちらを走っていたのでしょう。
銀座あたりも都電が走っている呑気な時代の物語。
いつでもなんでも恋愛でも不倫(はないけれど)でも、コロナのない時代は良い時代、、、
月丘夢路だけでなく、「乳母車」の新珠三千代もお美しく登場されていました。
後は、可愛い子犬のスピッツ。
私の記憶にあるのはもう少し後ですが、キャンキャンうるさいスピッツが大流行りだったのも懐かしいです。
又昔の映画を探して知らない時代を懐かしもう、、😅