【パリ殺人案内「ヴァンドーム広場」は、オテル・リッツが舞台❣️】
2024年 08月 27日
■『ヴァンドーム広場』
ジャンヌはヴァンドーム広場のリッツ・ホテルでソース作り担当のシェフを務めている。ある日、ジャンヌの一人息子が誘拐される。ジャンヌは「返してほしければ晩餐会の担当になれ」との置き手紙を発見する。犯人の目的は要人の料理に毒を盛ることだった。自分の力で息子を取り戻そうとするジャンヌは、独自に捜索を進めるが…。
タイトルのヴァンドーム広場ってナンダロウ?
と、思ったら、宝石屋ではなくてリッツが舞台でした。
主役はリッツの厨房で働く唯一の女性コック
料理長はかの有名なエスコフィエ‼️
ホテルの名前のリッツ氏がまだ存命の時代ですよ。
何ちゅう豪華な設定でしょう😘
ちなみにパリやロンドンのホテル・リッツと今あるマリオットのチェーンのリッツ・カールトンとは別物だそうです。名前の借り賃をロンドンのリッツに払っていると、リッツに泊まった方が言っていました。
オペラ歌手のメルバさんのペッシュ・メルバ(ピーチメルバ)の名前も出てくるし、ワクワク。
サラ・ベルナールのためのデザートや、
マデーラ酒を入れたソースの話など、ワクワクが止まらない。
今までのドラマと同様主人公は男社会で頑張る女性です。
今回はバルカン半島の不穏な動きの中、晩餐会の料理人に魔の手が伸び、小さな男の子を誘拐して悪事に加担させようとするお話が中心です。
左がお迎えするセザール・リッツ氏
リッツでの晩餐会には英国国王エドワード7世なんて名前もあるしぃ〜
ヴィクトリア女王のダメ長男(女癖が悪過ぎ。数多いた愛人のうちの子孫の1人が今のカミラ王妃であることは有名)ですが10年に満たない治世の間、社交上手が幸いして戦争が起こらなかったという、やってみれば名君だったそうです。
もっと長生き出来れば、第一次世界大戦も起こらなかったかもしれませんね。
ただドラマ設定が1898年なので、まだヴィクトリア女王は存命😅
だから皇太子で国王じゃないのよね。
ソン アルテッス アルベール・エドゥワール までは合っていますが終わりに7(セット)を付けたのがミスだった😛
7を付けるならアルテッス(殿下)ではなくマジェステ(陛下)でないとね。
でもまだ国王ではない😛
と言った、いつものような歴史のお勉強も(穿り返し)スパイスになったミステリードラマでした。
調理場の様子も楽しいしね。
今でも男社会の厨房で、か弱きw女性が活躍するのは大変だったことでしょう。
そもそも調理は力仕事だから、か弱いと役に立たないしね🤭
19世紀終わりから20世紀初頭が舞台の第三共和政のパリで、まだ貴族階級が幅を効かせているんだなぁ〜、、、て。ちょっと思いました。
リッツだから顧客も貴族階級が多いというのもあるのでしょうが、、
そもそも警視だって公爵の息子設定で、ホテルの従業員が貴族が働くなんて、何て時代だ!
ケル エポック(ケレポック)‼️
と、嘆いていました。
でも、ジャンヌと警視さん、どうなるのかな?
ワクワク💕
そうそう、シェフと言うと日本ではコックさんの意味しかないのですが、単にチーフのことなので、警察のボスもシェフですし、シェフ デタだと国家元首になります。天皇陛下もシェフ
ヴァンドーム広場は中心にナポレオンの像を頂いた円柱のある広場ですが、私のイメージではウィンドウに鉄格子の嵌った、宝石屋が並ぶ場所。
まあね50年前の印象でして、その頃はリッツや司法省もあるなんて知りもしませんでした。ヴァンドーム=宝石=縁がないからお呼びじゃない😝
その後一つ裏手にあるカンボン通りのホテルに泊まったことがあります。
何回も書いていますが、少し先にリッツの裏口が見えて、裏口にもちゃんとボーイさんが立っていてさすがリッツだと感心したものです。
その裏口からダイアナさんが出てきて、そのすぐ後に交通事故で亡くなったと聞いた時はびっくりしました。
ホテルの窓からは向かいの司法省と2軒隣のシャネルの入り口が見えました。
まだバブル全盛期だったので、日本人がタクシーでシャネルに乗り付けるのをよく眺めたものです。お店に近いからココ・シャネルはリッツに住んでいたのでしょうね。
で、その時はシャネルに通う日本人客は上から眺めても、どうせ宝石になんて縁がないしと、ヴァンドーム広場には一度も行かなかったのよね。
すぐそこだったのに😝
ホテルから外に出ると、すぐに反対側のサントノレの方に行ってしまう私でした。
とまあ、ドラマには無関係のどうでもいい思い出😅