【初めてのバレエ鑑賞】
2006年 01月 16日
それから、幾星霜。
先週末14日の土曜日、よりによって一番雨のきつい時に家を出たために「雨用」シューズのはずが底から浸水して駅に着いたらストッキングのくるぶしあたりまでビショビショになりました。今までこんなことはなかったので、かなり雨がきつかったのでしょう。
電車の暖房で足を乾かそうかと思ったのに、生憎の暖かさ故か暖房弱。
それでもストッキングは何とか横浜までには乾き、靴底もティッシュで水気をとりましたら何とかしのげるほどにはなりました。
ともかく、前途多難です、、、。
さきほどTVで放送していた、サンクトペテルブルグの「エルミタージュ美術館」です。エカテリーナ女帝がヨーロッパに文化面で追いつくためにせっせと美術品を収集した結果が集められているそうです。
美術品をネズ公から守るための必需品は「猫」さんです。現在でも90匹余りのエルミタージュ猫さんがいるそうです。これは「貴族」という名のついた、特に館内に入ることを許された人間に換算すると90歳は越えるという長老猫だそうです。可愛いですねぇ~。
今は美術館ですが、元々は宮殿のようですから、バレエ劇場もあります。ジゼルを上演中だそうです。北の果ての野蛮国もこのようにして、ドイツ生まれの女帝のおかげで文化の光がさすようになったのでした。
何をうだぐだ書いているのかといいますと、この、サンクトペテルブルグのバレエ団「レニングラード・バレエ」を見に行ったのでした。なぁ~んだ、、。
レニングラードなんていう名前はとっくの昔に捨て去ったのに、バレエは通りが良いからとまだ使っているそうです。本名はムソルグスキー記念レニングラード(サンクトペテルブルグ)国立アカデミー・オペラ・バレエ劇場というそうです。別名はマールイ劇場だそうです。13日までは何一つ知りませんでした。今はプログラム(2000円!)とFさまのご指導のおかげで、知ったかぶりをしています。
コシェレワの間違いです。ごめんなさい。
のりちゃんにどんなに口を酸っぱく「バレエは素敵よ。見に行ってごらんなさいよ。」と勧められても「だってぇ~、、、高いじゃな~い、、。」と全然気乗りのしない私でした。
ふとしたご縁でロンドンのYoshiさまの麗しいお写真の数々にぼぉ~っとしていましたら、バレエのお衣装制作がお仕事なのだそうです。へぇ~・・と思っていたら、Fさまが現れて、「バレエ・バレエ・バレエ・バレエ・コジョカルちゃん・コジョカルちゃん・バレエ・ベリー・ベリーも、、」というブログを拝見して、
ただただ、はぁ~・・・???びっくりでした。
そもそもどうすればバレエのチケットが買えるものやら、その辺りからしてよくわからない、情けない私でした。ですから、多分おそらく永遠にバレエを生で見るなんてことはなかったと思うのです。
10月頃だったでしょうか、コープ神奈川(生協)のチラシの中に「レニングラード・バレエ」の名前が見えました。そうえいば、生協でバレエのチケットも扱っていたわね。と、思い出しました。演目を眺めて、悩んで、どれにしようかなぁ~、、、有楽町(国際フォーラム)も県民ホールもかかる時間はたいして違わないし、どうしようかなぁ~、、、。クリスマスは「くるみ割り人形」だけれどお正月は「白鳥の湖」だし、どちらがいいかしら。ルジマトフとかファジーエフというのは、何だかわからないけれど、有名な人なのかしら?でも平日のソワレじゃ見ようがないかぁ~、、、。と、悶々と悩んだ挙句、2つ見てもいいけれど、レニングラード・バレエって、いいのか悪いのか知らないし、でも、ロシアのバレエだったら、きっとそこそこは行くのだろうと煩悶して、結局県民ホールの「Swan Lake」試しに1個に至ったのであります。
誰が踊るのかすら知らない(知っていたとしてもわからない)私ですが、幸い土曜日の朝にFさまブログをチェックしたら、説明が出ていましたので、へぇ~、コシェレワさんというお嬢さんが踊るのね。回転が苦手なんだ。という情報を仕入れることができました。ご親切なFさま、有難うございます。<(_ _)>
「白鳥の湖」の振り付け・演出は種々あるようですが、今回の振り付けはプティパ・イワノフ版という初上演当初のものに沿ったものだそうです。そんなこと言われたって、比べてみないとわからないし、、、。
羽をぱたぱたさせないのが、特徴なんでしょうか? ???
県民ホールは定員2448人。私からするとかなり大きな劇場に思えました。ほとんど満員です。80%いや90%位が女性に思えました。年代層は三世代同居という感じ。今バレエを習っているお嬢ちゃんから、おばあちゃままで、様々でした。私の生協の2000円割引S席は17列目でかなり前、顔もよく見えるほどでしたが、はしっこ。まあ、致し方ありません。差額でプログラムを購入したら、帰りがとても重くなりました。だって全演目網羅ですから、厚さ1cmはあろうという代物です。でも、右のはしっこの席だったからずっと左に首を向けて見ていたので、肩がこりました。次の機会があるのなら、やはり正面を見て眺められる席の方がいいです。2000円の差の大きさを実感いたしました。
白鳥の湖は2幕(今回は1幕2場)が大変有名なので、1幕が結構ながくて、しっかりあるのがちょっと驚きでした。
でも、やはり2幕(今回は1幕2場)が素敵だったわ~・・・・。
うっとぉ~~~り~~~~☆*☆涙が出てきました。
有名なオディールの32回転(えと~、グラン・フエテ・アン・トゥールナンとかいうもの)grand fouetté en tournant に期待しちゃって、わくわくしていました。でも、Fさまの予言どおりに苦手らしく、くるくる始めて半分位でみなさんわ~と拍手(パチパチ)したのに、20回目あたりでグラっときて、(あららららら~・・・)ちょいとバランス崩し気味でしたが、何とか最後までクルクルできました。でも、拍手はあまり、かんばしくなかったです、、、。(カワイソー)
王子様役の方はとてもお上手でビョ~ンと空をお飛びになる感じでした。
B子「そうよね~。ソ連(わたしらの感覚ではソ連)の選手(この場合体操)って空中で何かもう1つ出来る感じですものね~。滞空時間が長いわよネェ~。」
空中3回転ひねり跳びなんて、かぁ~るく出来そうに見えました。
素晴らしかったです。
というわけで、バレエとは全然関係のない話だけの私の「初めてバレエ」を終わります。
長くてごめんなさい。
<追記>
antoinedoinelさまとFお嫁さまのおかげで「フェッテ」の謎が解けました。
何だ?「フェッテ」? ←私
fetté (カタカナどおり) ←意味不明
fouettér(フエテ)(動詞): 1)鞭(fouet)でビシバシッ打つ 2)(卵の白身を)泡立てる
こちらの「フエテ」のことのようです。カタカナで見るとわからない(鈍感でひらめかない、閃いても思い浮かばない←単語を知らない)
バレエとはずっと縁がありませんでしたから、フエテと言われると白味の泡立ての方がまだ身近な私でした。ボキャブラリーが1個ふえて感謝致します。<(_ _)>
(ホホホのホ・・・・、)男性陣もなかなかよろしかったですわよ。
ジャ~~ンプ(じゃありませんが)素晴らしくてうっとりします。
やはり大きな舞台(と、私は思いましたが)で見るバレエは迫力がありました。百聞は一見にしかずとはよく言ったものだと思います。
機会がありましたら、是非どうぞご覧下さいませ。
「ふぇて」を辞書で調べてみましたが・・・もしかすると「fouette(最後にアクサン)」【《舞》(独楽の回転に似た)連続急旋回】でしょうか?
ところで、関西地方だけかもしれませんが、ヌレエフらしき人が踊るバレエ「海賊」の回転シーンに合わせて「クルクルクルクルクルクルクルクル(中略)クルクルクルクルクルマを売るならユーポス!」っていうCMがあって、そのトボけた味が大好きでした。
(おそらく答えがあると期待していました。)
あれ?でも、そうするとen tournant と被りませんか?
又、???になっちゃったわ。。。。
いやぁ~そうでしたか!
本物のレニングラード時代というと、15年以上前になります??
そんなに昔じゃないじゃありませんか!
いいですね。若い頃から芸術に親しまれていて、、、(私なんか今からでは遅すぎで~す。)
>クルクルクルクルマのユーポス というのは、残念ながら見たことがありません。楽しそうなCMだったのですね♪
こんどは日本のバレエ団を見てみてはいかがですか。
国立や東京バレエ団などいろいろいいバレエ団があります。
ところで マールイ はロシア語でなんでしたっけ、プログラムにのっていると思いますが、もしかしたら ボリショイ の反対語?
日本の芸術鑑賞には、もう少し庶民価格のお席もあれば良いのに・・と
常々思うのですが・・・
@芸術鑑賞はもっぱら教育テレビ。
お忙しいのに、コメント有難うございます。
>日本のバレエ団 ・・・ はぁ~・・。チケットの入手法を会得しましたら、挑戦してみます。(生協で扱ってくれないでしょうか、、トホホ、、)
>マールイ プログラムの「歴史」を目を皿のようにして見つめましたが、名前の説明はありませんでした。最初から「マールイ」のようでした。「新マールイ劇場と呼ばれていたが、1833年に勅令で「ミハイロスキー劇場」になった」とあるだけです。 ロシア関係の知識はさっぱりなので、私には手に負えません。ごめんなさい。
舞台を見るのは初めてで、やはり生は良いなぁ~と思いました。
ビショビショになっても行った甲斐がありました。
値段の高さはびっくりですよね。
今回はまだましな方です。倍するのもありますもん。
オペラなんか5万なんてザラだし、庶民には高嶺の花ですね。
私もテレビ欄をもっと研究して、まずお勉強から始めます。はい。
いつもFがお騒がせしております。m(__)m
「白鳥の湖」は私も二幕が大好きです。いつも息をひそめて見てしまいます。(Fは、なぜか二幕は眠くなるらしいのです・・・とほほ)
>プティパ・イワノフ版
他に、
プルメイステル版・・王女がロッドバルトの魔法にかけられる所から始まります。物語の流れがわかりやすく説明された舞台です。
マシュー・ボーン版・・白鳥は全部男性です。マザコンゆえに王子はゲイになり、男性の白鳥と恋に落ちます。
マッツ・エック版・・オデットがスキンヘッドらしいです。(未見)
プティパ・イワノフ版は、踊りとしてのバレエの見せ場が沢山あり、洗練された舞台になっています。
それから、「フェッテ」ですが・・・
我が家にある本では、「ブナの枝鞭で打つ」が原義と書いてあります。
なんとなく激しさを感じます。
では、次回(!!)のバレエレポを楽しみにしておりますね~。
要は同じ白鳥でもいろんな版があるからよけい楽しめるってことですな。
版が同じでもバレエ団によって微妙に異なるし。
まぁあまり難しく考えずとも「わぁきれい!!」でじゅうぶんだと思うのです。
Yoshiさん曰く「最初にいいものを見るとやみつきになります」
今回のは最高とはいえずとも、まずまずの舞台だったのではないでしょうか。
ボリショイ(大きい)⇔マールイ(小さい)で~す。
でも単なる形容詞なので他にもたくさんのボリショイやマールイがあるんですよ。
ということは彼女はマールイ女の子。
Fさまには、いつも色々教えていただいて感謝しています。m(_ _)m
>版 沢山あるのですね。へぇ~・・・です。びっくり。
でも色々な振り付けがあると比べて見る楽しみもありますよね♪
フェッテの件有難うございます。私としては鞭でピシバシ打つというよりも、泡だて器で卵を泡立てるイメージの方がふんわり美味しそうでいいなぁ~なんて、勝手に思っています。
次の機会があるのやら、、、、でも、本当に綺麗なので、是非又機会を作りたいです。努力いたします!
初めてなので、「わぁ~綺麗~~!ステキ!ウットリ、、、、」位の形容詞しか思い浮かびません。
>最高とはいえずとも ほかに見たことがないので、今回のものが最高でこれから比較することにします。とても良かったです。ビショビショになっても行った甲斐がありました。
ボリショイが形容詞とは知りませんでした。
私がボリショイと言われて思い浮かべるのはサーカスの熊さんです。
熊だからボリショイのイメージであってますわね~、、、(トホホです)
あらま、Fさん、コジョカルちゃんに確かめられたそうですよ~♪(笑
羨ましいでしょうねぇ~~(笑
Yoshiさま、お仕事大変なようですが、時々体操をなさってどうぞお体をお大事に。
うっううううう・・・・・・・(スルーしてください)
あまりに羨まし過ぎて、声にならないのですねぇ~・・。
(スルーはしませんよ~・・)