【オリバー・ツイスト】
2006年 01月 31日
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ついこの前は18世紀(or19世紀初頭)の麗しいイングランドの風景を堪能し、今回は19世紀の薄暗い汚らしいロンドンをセットでたっぷり見せていただきました。偶然とはいえ、両極端の映画を短い間を置いて見ることの出来る幸せというか、何というか、時代劇づいている1月でした。
ディケンズの有名な原作は何度も映画化、テレビ化、ミュージカル化されているそうですが、私にとってはマーク・レスターの「オリバー!」がお馴染みです。
といっても、ほとんど記憶にないほど昔のことですが。
思うにおそらくこのミュージカルがきっかけになって、ディケンズを翻訳で何冊か読みました。「デヴィッド・コパーフィールド」が一番面白かった!という感想の記憶だけはありますが、中味は完璧に忘却の彼方です。この際「二都物語」なども含めて図書館で借りて読み直そうかなと思っています。
ストーリーは孤児のオリバー・ツイストが最悪最貧の環境にもめげず、純粋な魂を失わず、悪に染まらず、むしろ周りの人たちの心を浄化していき、最後は親切な人にめぐり合って平安を得ることができます。ビクトリア朝の時代背景も結構すさまじくて、貧民は劣悪な状況に押し込められて生きざるを得ないというのもあります。
とにかく、何が1番凄いかというとセットがスゴイ!
チェコに19世紀のロンドンの街角をオールセットで作って撮影したというのが、1番この映画のすごいところなのでしょう。80億円の制作費の内の多くの部分をこのセットが占めるのだろうな~とは思います。
もう、これ、もったいなくて、サラ・ウォルターズのミステリーでもここで作ればいいのに~と思ってしまいました。ピッタリの背景ですもの。
そして、主人公のオリバーを演じるバーニー・クラークの「目」!
美しい顔立ちに何やら訴えたげな悲しそうなまなざし!
これはちょっとたまらない「目」ではありました。
オリバーの周りの泥棒達は、職業からして悪人には違いありませんが、何となく人間味があるので憎めないのです。特にドロボーの親方フェイギンはワルではあっても「極悪」まではいかない「ちょい悪」なので、存在はユーモラスだし、最後の運命には哀れをもよおします。
悪人は憎むべき存在なのかもしれませんが、悪いことをしないことには生きてはいけなかった時代背景もあると思うと可哀そうな気もします。「盗人にも五分の魂」という言葉をふと思ったりしました。
よく出来ている映画だから、感動うるうるかというと、そうはいきません。
よく出来た映画だったなぁ~という感想で終わりました。
私にはやはり汚いロンドンよりも麗しいイングランドの風景の方が好ましいようです。
ポランスキーは未来に向けてこの映画を作ったそうですが、そういうことを考えて見れば純粋なものの勝利という結末は先行きの明るさを感じさせる、元気の出る映画なのかもしれません。もっとも21世紀は19世紀のようにはいかないだろうというのが、難点なのでしょうね。
とてもパワフルにアップされていて、感心してしまいます。
いつもありがとうございます。私ももっとガンバラナキャ・・・
あっ、マークレスターのも見ましたよ。Kekoさんと私、育った時代が一緒ですもんね。
この憂いを帯びた表情…。
ポランスキーが監督なので、見たい映画のひとつです。
でも英語で理解半減かなぁ…。
日本より安いのに、なかなか映画館に足が向きません。
コメント有難うございます。
薄利多売(?)の中味ですから、薄味です。
もう少し何でも深く掘り下げられるといいのにとは思うのですが、考えてまとめるヒマがないので、これが限界です。
今日は雨なので、おうちでおとなしくしています。
低調なのはわかるような気がします。
ストーリーがねぇ~、、、。
いまどき、ねぇ~、、、。
中学生までかなぁ~、、、、。というカンジです。
セットは素晴らしいです!
私はマーク・レスターがオリバー君だったのは本当言うと、すっかり忘れていました。このあと例のアノ「メロディ」でブレークするのですよね~。
懐かしい~~~♪
来日したのですね。
オリバー君!
(オリバー君というとおサルを思い出しますが、、)
全然知りませんでした。
日本の女はアホばかりという印象を持ったりすると悲しいですわ~、、、。
英語ねぇ~、、、。
何だかなまっているようですし、字幕がないとつらそうです。
折角お安く見られるのに、~~~、日本語の字幕が欲しいですよね。
これは珍しく戸田さんではありませんでした。
字幕の女王!戸田奈津子さんはスウェーデン映画までこなしていたので、びつくり仰天。何語でも出来るのでしょうか?女王さま!
女王さまでも王女さまでもいいから、字があると助かりますものね。
私は耳だけではとても無理であります。
ストーリーはいまどきネェ~ですが、とても丁寧にきちんと作られた映画なので、がっかりはしませんでした。
美少年の目もなかなかよござんした~♪