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【アフリカの女王(The African Queen)】

28日(水)にBS2で放映されるそうです



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「アフリカの女王」
1951年作品、監督はジョン・ヒューストンですが、当時のアメリカはマッカーシズムの赤狩りの最中で、わずらわしく、イギリス映画となっているそうです。MGMのスタジオ・ミュージカルばかり見ていたので、こちらもてっきりセット作品で背景のアフリカ映像は合成だとばかり思いこんでいたら、あにはからんや、ちゃんとアフリカでロケをした作品だそうで、お見それいたしました。撮影のジャック・カーディフは例のマリアンヌ・フェイスフルとアラン・ドロンの「あの胸にもう1度」の監督です。
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主演はこのおふたり、ハンフリー・ボガートキャサリン・ヘプバーンです。どちらもアメリカ映画協会(AFI)が選出した、米国で「最も偉大なる男優50名」及び「最も偉大なる女優50名」の中で、第1位となったそうで、トップ1の2人がほとんど出ずっぱりの映画です。2人以外の出演者はお兄さんとドイツ軍と原住民がほんの少し出てくる位という、2人がアフリカの大河を下るシーンの連続映画なのです。アフリカですから、川といっても強烈で、目を塞ぎたくなるような怖い場面や虫の攻撃ヒルの吸い付きなど、あまり嬉しくない場面もありました。

アフリカアフリカといっても広うございます。第1次世界大戦当時のドイツ領の東アフリカが舞台のようです。カイゼル髭の軍人さんもドイツ語で登場しますが、ドイツ語の字幕は出ないので、何を言っているのかさっぱりわかりません。




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そうそう題名の「アフリカの女王」というのは、このちっぽけな蒸気船の名前です。私はてっきりキャサリン・ヘプハーンがアフリカの女王になる映画かと思ったのですが、とんでもないお話でした。キャサリン・ヘプバーン演じるローズ(宣教師の妹)が原住民の村を焼いて住民を兵士にするために連れ去ったドイツ軍をルイザというドイツ軍の船を攻撃してやっつけることで一泡ふかせようと計画するところから始まります。ボギー演ずるチャーリーは最初はそんな話は相手にしませんが、色々な出来事が起こるうちに高慢ちきなローズと親しくなり、彼女の真剣な気持ちに押されて小舟に手作り魚雷を取り付けてドイツ軍の船を攻撃しようとするのです。
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このシーンは葦原に迷い込んで船が動かなくなり、ボギーのチャーリーが葦原に下りてひもで船を引っ張る場面です。
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同じシーンに見えますが、これは「バリ島珍道中」にカメオ出演した場面です。これを先に見たので、このシーンを確認するべく「アフリカの女王」を見たというわけです。勿論「アフリカの女王」は1951年「バリ島珍道中」は1952年の作品です。およそ無関係な2つですが、どちらもそれなりに面白いのであります。私はこのカメオ出演があるので、てっきり同じMGMのスタジオで撮影したのかと思いこんでしまいました。「バリ島」の方のボギーはフィルムをくっつけたのでしょうね。やれやれとんだ勘違いです。
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映画の中では真面目な宣教師の妹役のロージーにチャーリーは愛飲していたジンをビンごと捨てられてがっかりしますが、撮影談を読むと監督のジョン・ヒューストンとボギーは撮影の間飲み続けており、映画に映っているボギーもアルコール入りのボギーなのだそうです。ヒューストン監督はアフリカにすっかり魅せられて象狩りなんぞに出かけてしまい、撮影が遅れて大変だったとか。そんな話を読むと、もう1度、セットとフィルムの合成ではなくて、ちゃんとロケした映画なのだと思って見直したくなりました。
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折角2人で力を合わせて装備した手作り魚雷(酸素ボンベに火薬を詰めたもの)つきの小舟も嵐にあって転覆し、2人はドイツ軍に捕らわれスパイとして絞首刑になる、その瞬間にこの転覆したアフリカの女王とドイツ軍の船が衝突して魚雷が爆発、2人は海に投げ出され意気揚々と対岸目指して泳ぐシーンで終わります。

ハンフリー・ボガートがハードボイルドではなくコメディタッチの役柄なのが、新鮮に感じる痛快活劇コメディドラマでした。面白かった。ボギーはこの映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。
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Tracked from 虎党 団塊ジュニア の .. at 2010-11-30 21:37
タイトル : 『アフリカの女王』'51・英
あらすじ1914年のドイツ領コンゴ。兄をドイツ軍に殺されたローズは、復讐のためにおんぼろ船“アフリカの女王”号の船長チャーリーと共に河を下るが・・・。感想『マルタの鷹』...... more
Commented by Marrrsan at 2007-02-25 00:01
ハンフリー・ボガードの映画はそれほど好きではありませんが、この映画は好きですね。
ボガードの声は吹き替えの久米明になれていたので、本人の声を聞いたときは「なんじゃ、この声は!」と思いました。コロンボとケーリー・グラントの時と同じくらいショックでした。日本は良い声を選びすぎ。
そういえば、キャサリン・ヘップバーンは誰だったのでしょうね。度忘れしました。テネシー・ウィリアムズの「去年の夏、突然に」では山岡久乃だったのですが常連ではなかったと思います。
Commented by genova1991 at 2007-02-25 11:04
☆Marrrsanさま
私も「あれ?こんな声だったっけ?」と最初とまどいました。声もそうですが、しゃべり方が軽くて(役柄故でしょうね)なんだかイメージが狂いましたわ~~。この映画だけを見ればハンフリー・ボガートはおちゃめな明るい軽いキャラクターかもねと思いこみそうです。それにしてもず~っと飲んだくれたままの撮影だなんて、横山ヤスシもびっくりですよ。
>良い声を選びすぎ  なるべく本人と顔かたちが似た声優を選ぶと聞いたことがありますが、ケーリー・グラントの声もそんなに違いましたっけ???(忘却^^;)
>ケイト  アメリカではNO.1女優でも日本ではあまり重きをおかれなかったのでは?(声優に関してですが、、、--;)日本でヘプバーンといえば、断然オードリーの方ですものね。
相変わらず記憶力抜群でいらして、へへへぇ~<(_ _)> でございます。
Commented by lanova at 2007-02-25 11:15
そっか、これはクマちゃんと青年と一緒に見るといい映画のようですね。ドイツ語のところはクマちゃんに同時通訳で英語にしてもらってそれを青年に日本語にしてもらって…そんなことしているうちにどんどんシーンは変わっていくだろうけど…キャサリーン・ヘップバーンは今もあのお年でどこかしら色っぽさがあっていいですねえ。そういえば暮れにお会いした杉葉子さんもまだまだ色っぽさがありました。そういう年のとり方をしたいものです。
Commented by genova1991 at 2007-02-25 11:32
☆lanovaさま
これは本当に痛快活劇(?)で面白いですよ~!スリル満点の急流下りあり、わくわくするコメディです。是非ご家族でご覧下さい。500円のDVDですとドイツ語の部分まで訳してくれないので、何を言っているのかは場面で推測するほかありませんでした。
>キャサリン  計算すると96歳で亡くなられたことになりますね。大変な長寿でびっくりしました。やせぎすで芯の強そうなタイプは長生きできるのでしょうか?「アビエイター」も思い出したりしながら見ましたよ^^
Commented by もんじゃ at 2017-12-01 15:37 x
キャサリンの若い頃から老年までの作品、演技がすごい 偉大な女優
オードリーなどはビジュアル系お子様ミーハーアイドルだな
この二人を 男優ナンバーワン女優ナンバーワンに選んだアメリカ人は知性ある大人
Commented by genova1991 at 2017-12-01 16:03
☆もんじゃさま
コメント有難うございます。
字幕はありませんが、ユーチューブを貼っておきました。
10年たつとストーリーもすっかり忘れていました(笑)
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by genova1991 | 2007-02-24 16:07 | 昭和20年代の映画 | Trackback(1) | Comments(6)

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